2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

モラトリアムの終わり

助教9年目を迎えトウが立つ前に、そろそろ僕のモラトリアム時代を終わりにしなければならない。今まで上の世代のことを批判していればよかったが、これからはそれらの批判に対する自分なりの回答を示さなければならない。つぶれない程度に自分にプレッシャー…

自己実現的研究とセカイ系

セカイ系とはエバンゲリオン以降の文学やアニメの潮流であり、世界と自分が等価にあるもの。古典的な私小説とは違い、自分の危機が世界の危機と直結している。つまり「他者」とか「社会」が欠落しているものを言うらしい。 昔の研究者は社会的要請とか、ライ…

研究費バブル

1980年代後半から90年代前半、日本はバブルに沸いた。当時、僕は高校生〜大学1年であったがそれなりに景気がよいことを実感していた。財テクブームなるものがあり、うちの父親も遠く離れた福岡のマンションを購入した。また、バイト先(小さな弁当屋)の経営…

帰国から一週間

先週木曜夜、日本に無事帰ってきた。アメリカになれるのにあれだけ苦労したのに、日本に帰ってきて落ち着くのは一瞬だった。母国はいいものだ。本当に一瞬で日本モードに切り替わった。たとえば、アメリカでは知らない人に対しても道ですれ違うときは微笑し…

適正な研究費

下記の日記を9月15日ころアップの予定だったが、パソコンの調子が悪くてできなかったので、今ごろアップ - 大学の独法化以降、研究費の傾斜配分に拍車がかかり、富めるものはますます富む状況にある。僕が学生のころに比べて、随分と研究費は潤沢になった。…